2341人が本棚に入れています
本棚に追加
/284ページ
私はある地方の大学に通っていたのですが、
実家からは電車の便が悪く、
下宿をしていました。
しかし実家と大学の直線距離は意外と近く(といっても100kmぐらい)
当時の彼氏(高校時代の友人だった)は車で毎週末私の家まで遊びに来ていました。
コトはM県とN県の県境で起こりました。
県境には「出る」と大学の先輩たちの間でも有名な○山トンネルがあります。
よくある「車の上に女の人が乗っていた」等々のうわさには事欠かない場所です。
私は初めて彼とその場所を通ったとき、車内で
「ここには出るんだよ、霊が出るんだよ~!!!」
と大騒ぎをして、彼を恐がらせようとしたのですが、
真昼間だったこともあり、彼は「あほか」と相手にはしてくれませんでした。
しかし、そのトンネルを抜けたときです。
最初のコメントを投稿しよう!