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助けられたあの日から5年たった
長かった髪はばっさり切りあの頃よりは背も伸びた
そんな俺は今
「ちょっ、隊長のぼけぇぇぇッ!!!」
"地獄の獣"、スカルドラゴンと追いかけっこの真っ最中だったりします
*
王家直属討伐部隊第1部隊隊長のミトスにこの5年間育てられた俺は、魔法の使い方から勉強までありとあらゆる知識を教えてもらった
ミトスの修行はいわば鬼で、まだ魔法の"ま"の字もわからないようなやつにチーベと戦いにいってこいなど、始めは本当に死にそうになったことのが多かった
「は?なんていった、今。」
「だから教え尽くしたから試験してやる、ていったんだ。」
「まてまて、いきなりすぎだって」
「ずべこべ言わずに行ってこい。そんなに強いやつじゃないから」
書類にぽんぽん、とリズムよくはんこを押しながら言うミトスを俺はぽけ、と口を開けながら見てるしかできず、ミトスに部屋から追い出されるまで立ち尽くしていた
仕方なく指定された森の奥までワープした俺がみたのは小さい猫型のチーベでもなく、犬型のチーベでもない
小さいチーベを食事中のスカルドラゴンでした
「これのどこが強くないって…?」
『ギシャァァアアッ』
「ちょっ、隊長のぼけぇぇぇッ!!!」
で、今に至る
何か俺に恨みでもあるのか、ミトス様。
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