2.突然の入学試験

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助けられたあの日から5年たった 長かった髪はばっさり切りあの頃よりは背も伸びた そんな俺は今 「ちょっ、隊長のぼけぇぇぇッ!!!」 "地獄の獣"、スカルドラゴンと追いかけっこの真っ最中だったりします * 王家直属討伐部隊第1部隊隊長のミトスにこの5年間育てられた俺は、魔法の使い方から勉強までありとあらゆる知識を教えてもらった ミトスの修行はいわば鬼で、まだ魔法の"ま"の字もわからないようなやつにチーベと戦いにいってこいなど、始めは本当に死にそうになったことのが多かった 「は?なんていった、今。」 「だから教え尽くしたから試験してやる、ていったんだ。」 「まてまて、いきなりすぎだって」 「ずべこべ言わずに行ってこい。そんなに強いやつじゃないから」 書類にぽんぽん、とリズムよくはんこを押しながら言うミトスを俺はぽけ、と口を開けながら見てるしかできず、ミトスに部屋から追い出されるまで立ち尽くしていた 仕方なく指定された森の奥までワープした俺がみたのは小さい猫型のチーベでもなく、犬型のチーベでもない 小さいチーベを食事中のスカルドラゴンでした 「これのどこが強くないって…?」 『ギシャァァアアッ』 「ちょっ、隊長のぼけぇぇぇッ!!!」 で、今に至る 何か俺に恨みでもあるのか、ミトス様。 .
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