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『ギシャァァッ!!!』
「くーるなぁぁっ!」
逃げて逃げてスカルドラゴンが吐く腐敗ブレスをかろうじて避けながら俺は攻撃の隙をうかがってはいた
いたんだけど…ちょっと無理じゃね?
そんなことを考えているうちに逃げ場所がなくなったことに気がつき冷や汗をだらだら流した
「や、やっべ…」
『ギシャァァッ!!!』
「う、うわぁぁっ!」
俺はせまってきたスカルドラゴンを目の前に死を覚悟し、目を閉じた
だが、いっこうに痛みもなにもこない
俺は不思議に思ってそっと目を開いた
「あ…夜神(ヤガミ)、朝月(アサツキ)」
『………大丈夫か』
『というより、どうしてあなたはピンチに追い込まれても私達を喚ばないのですか。馬鹿ですか、阿呆ですか?』
「ぐ…ごめんなさい…」
闇と光を象徴する黒と白の光が混ざり盾をつくりながら立っている二人の影
短い黒髪に額にターバンを巻いた寡黙な青年、闇の最高精霊・夜神
長い金髪を後ろでくくり毒舌コンニチワな青年、光の最高精霊・朝月
俺の大切な友達にして契約をかわした対の精霊だ
俺の属性は闇と光だからか心地よいとかいいだして無理矢理契約を結ばれて以来世話をやいてくれるある意味親みたいな存在だ
そんな二人に一気に言われれば俺はしょげ返って素直に謝った
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