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さっきまでいた森から転移し戻ってきた俺は王宮に備えられた執務室の扉を勢いよく開け中に駆け込んだ
「隊長っ!」
「おかえり。試験合格おめでとう」
「あれが試験とか何考えてんだ、あほ親父!死ぬかとおもったぞ!」
「生きてるんだからいいだろう」
「そーいう問題と違うって!」
立派な木でできた机をばんっと両手でたたき付けながら詰め寄った俺はミトスを睨み付けながら答えをまった
だが、答えはミトスからではなく、第三者の声で余計にこんがらがってしまった
「あれは試験用ゆえ、死ぬことはあるまいよ」
「え?」
「なんだ、きてたのか、フレイオス。」
「ファミリーネームは好きではない。ファーストネームでよべと何度申したらわかる?ミトス」
「ちょ、ちょ…」
「呼び慣れん。仕方ないだろう。」
「しかしのぅ…」
「人の話し聞けっ!」
「「忘れてた」」
いきなり現れた金髪ロン毛の和風?というか東洋で見られる服装をした話し方に個性のある目の前にいる人物とミトスが淡々と話しこむのに忍耐の字が掻き消された俺は大きな声で怒鳴ったが、二人のあっけらかんとした態度に肩をおろしてため息をついた
人をなめてんのか、こいつら…と思ってしまうほどの揃いっぷりにも呆れてしまう
「で、どちら様ですか」
「理事長様ですえ」
「……理事長?」
なんですと?
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