506人が本棚に入れています
本棚に追加
「魔族狩り」
当時の人族の王が始めた"暇つぶし"
貴族を集結させ、女、子供関係なく捕まえいたぶり慰めものにした
男は殺されたりと悲惨な現状だったらしい
平和に過ごしていた魔族達に訪れた悲劇だった
俺の母さんも、その被害者
貴族―…エルドリア家に捕まり地下牢に繋がれ、当主に犯される日々を送っていた
…その仕打ちは俺を身篭るまで続いたらしい
俺を身篭った母さんは俺を生んでからその身を捧げるように命を落としたらしい
俺も殺されそうだったが、当主の妻、ミオ様が俺を助けてくれた
ミオ様は俺の母さんと親友だったらしい
そんな親友の忘れ形見を殺されてたまるか、と俺を守ってくださった
本当の母のように俺を可愛がってくれた
けど、そんな幸せはミオ様の息子、カムイ様が全寮制の学園に入られたときに崩れ去った
当時4歳の俺はオートフェスによってミオ様から引き離され鎖で繋がれ痛め付けられ凌辱されたりもした
心も体もボロボロでそれでもたまに逢わせてもらえるミオ様からの愛情が俺の心の糧だった
そんな生活がもうすぐ6年を迎えようとしている
俺は10歳になろうとしているのだ
.
最初のコメントを投稿しよう!