1.日常

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「先生かな?」 例え相手が先生だろうが 私たちの場合顔パス。 許してくれるというか呆れてる。 別に成績が悪い訳ではない。 むしろ学年首席の座は私。 2番が志穂なのだから… 「志穂ー迎えに来たよん」 声の主を見ると相手はなんと志穂の彼氏様。 「雄太もサボり?」 「いやー先生が二人を連れて来たらオールAにしてくれるって」 「たかが雄太の成績の為に教室に行くのが納得できないのは私だけ?」 「俺今回悪かったら留年なんだよ!」 これはマジっぽいね。 雄太が留年したら志穂悲しむよね。 「しょーがない、志穂ー教室に戻ろうか?」 「菜穂と一緒なら戻るー」 「菜穂サンキュッ」 「あー雄ちゃんと菜穂がラブラブしてるー」 「いやいや、こんな奴いらないし」 「おいおい、本人目の前にして言う台詞か?」 雄太の言葉を無視し志穂と手を繋ぎながら階段を降りる私たち。 その後雄太は絶叫しながら後を付いて着たのは言うまでもない。 そんなこんなで授業に参加した私達を天然記念物を見るような目で誰もが見ていた。 先生は授業が終わるなり満面の笑みで私の元に来て握手を求めて来た。 それからスキップしながら 教室を後にした。 世の中にはこんな変わった先生も居ることを知った一日だった。
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