第一局

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頭がガンガンする オイラが酔いつぶれるなんて珍しい。 じゃら… え? 手を首に充てて… 『何これー!?』 「あ、ゆーちゃん。起きた。」 『っ、これなに』 「ん?首輪。犬には首輪しなきゃ、ね。野良と間違われて保健所連れてかれたら困るし。」 『オイラ犬じゃねー!てゆかアンタ…』 えー、っと 『かす、や…さん?』 「何」 白いスーツをビシッと決めてる。 昨日の事 うっすらとしか思い出せない。 たしか、犬になれ、とか1日1万、とか… せ、せ… せっくす、 とか。 ユメじゃなかったんだ 『あ、の…オイラ、承諾した覚え、ない…』 「ふんっ、関係無いね。」 なっ! 「ゆーちゃんの、これ、おっきくて俺好み。筋肉あるし、激しくしてくれそうだし」 「こんないー、ペット、手放す訳無いじゃん。」 『ぅええ!?』 一気に股間隠す俺 『みみみみ見た!?』 「悪い?貧相だったら、捨ててたよ。」 夜中に、オイラ、外に捨てられるとこだった じゃなくて! あー、もう オイラ、粕谷さんの顔見らんねー!
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