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『ん、んんぅ…』
あったまいてぇー!
目が覚めると、そこは煌びやかな世界でした
『ほぇー。すっげぇー』
でっけぇシャンデリア
何人寝れんの!てくらいのベッド
しかもちょうふっかふか!雲の上みてぇ!
なんかクラシック?かかってるし。
金持ちです!って感じ
「あ、浮浪者、起きた?なんだっけ、かみじさんちのゆーちゃん、だっけ」
『あ、あの』
「で、ウチになんの用?チャイム鳴らしたんだし、なんか用あったんでしょ?」
『えっと、』
「ま、アンタみたいな馬鹿そうなの、相手にする価値もないけど」
『それは…』
「まぁ、僕暇してんの。周りのオヤジの相手ばっか、疲れたし」
『人の話をきけぇー!』
ばふっ!
ふわふわのベッドを叩いたから、全然迫力ねーけど
「はい。なぁに?暇だし、聞いたげる。夜中に人んちのチャイム連打して、庭ん中で寝てた酔っぱらいのご意見は?」
え、
オイラそんなことしてたの?
『ぅぇ…えっとー、その、ごめんなさい。』
『あと、あなた何者ですか?』
じっと見られる
よく見たら、めちゃめちゃ綺麗な顔してんの
色気?
フェロモン?
撒き散らしてんの!
なんかいー匂いするし
風呂上がりかな、黒いバスローブっつーんだっけ
それが、色っぽいの
白い肌が余計に綺麗に見えんの
「で?いきなりうちのチャイムを押した理由は何?まだ聞いてないよ。」
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