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「っ・・・ん?」
椿はむくりと起き上がり、同時に驚愕した。
「ここは・・・何処?」
辺りは真っ暗。
自分の周りを見渡してみても、ただそこには
闇
闇
闇・・・
もはや自分が何回、辺りを見回したか・・・椿自身でもわからないほどだった。
「だっ・・・誰かぁ・・・いませんかぁ?」
震えた声で、しかし今の状態で出うる限りの大きさの声で叫んだ。
だが声はおろか、何かが動く気配さえも感じられない。
怖くなった椿は、再び辺りをキョロキョロと見回しながら、
「誰かぁっ!!返事してよっ!!」
と、限界を訴えるような声で泣き叫んだ。
その時、チカッと椿の目の前で何かが光った。
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