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その光を見た途端、
椿はその光の見えた方へと走った。
走って、走って、走り続けた。
この暗闇から一刻も早く抜け出したいその一心で・・・。そして――・・・
「っーーーー!!」
眩しい光に、今まで暗闇にいた椿はぎゅっと目を閉じ顔を逸らした。
少ししてから椿は目を開けた・・・が。
「・・・?太陽が近い?心なしか体が軽いような気も・・・っ?!」
再び椿は足元を見て驚愕した。
彼女は空高い所に立っていた。
いや、正確には浮いていたのだ。
「えっ・・・えぇぇっ?!な、何・・・これ?!」
完全に混乱している椿。
後ろに浮いている青年の存在には・・・まだ気付けてはいなかった・・・。
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