第一章【桃色少女】

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  ――――バチンッ!! ほとばしる強烈な閃光。 右腕は盛大に弾き飛ばされ、その衝撃で後ろにのけ反り、ドンピシャで私の席に着地する。 何が起きたのか、まるで理解できない。 当然の如く、クラスはざわついた。 なんだなんだと生徒たちは振り返り、視線が一斉に私へと向けられる。 「なんだ今の音は。藤原、お前か?」 うーちゃん先生が首を傾げ、訝しげに言った。 こっちが聞きたい。 私は彼女の手を握っただけだ。 その瞬間、雷のような閃光と弾ける音に包まれて、頭と視界が真っ白になった。 まだ、目がちかちかする。 言葉を失った私は壁にもたれ掛かり、茫然としたまま少女を見る。 回復しきっていない視力で、微かに笑う少女の姿が見えた。 少女は右腕を背中に隠し、左手を小さく挙げて、 「静電気です」 と言った。
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