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―――ピピピッピピピッ!
鳴り響くノーマルモードのアラームに、顔をしかめながら布団の中から手を伸ばして時計のスイッチを押す。
薄暗い部屋。
カーテンの隙間から零れる一筋の光が、私に朝を伝える。
全身にのしかかる疲労感と戦いながらベッドから起き上がると、大きな欠伸と伸びを同時にする。
それから改めて時刻を確認すると、小さなデジタル時計は7時50分を示してる。
私にしては随分早起きだ。
それにしても……。
「変な夢だったなぁ」
虚ろな瞳で天井を眺める。
とても鮮明で現実味のある夢だった。
夢の中で抱いた感情を今でもはっきりと思い出せる。
でももういいや、夢は夢なんだし。
そんなことより、今日も遅刻から始まる私のスクールライフを満喫しますかな。
てか首が猛烈に痛い!寝違えた?
「つぅ……とりあえず着替えよ」
首を押さえながら、私は寝間着を脱ごうとした。
が、私は既に制服を身に纏っていた。
あれ……私、昨日制服のまま寝ちゃった?
バタンキュー?
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