学園と両思い?

1/13
943人が本棚に入れています
本棚に追加
/122ページ

学園と両思い?

 一週間後、学園祭が開催された。  双方で開催の挨拶が終わると、一斉にクラッカーが鳴った。  今年のテーマは『楽園』。  一人一人が楽しむようにという願いを込めてテーマを決めたのである。  朝から夕方まで、俺は校内の巡回をしながらトランシーバーや携帯を活用して連絡交換をした。  問題もなく、つつがなく終わりを告げようとしたが、一つだけトラブルが発生した。  それは、松蔭高校で行われたサッカーの練習試合。  いや、練習試合ではなくて招待試合と言った方がいいのだろうか?  先月の中頃に松蔭高校からのクレームを受けて、翠嵐学園で行われる試合を松蔭高校に移行したのだが、結果は三対ゼロの翠嵐学園の圧勝。  三点のうち、何と城島が二点を入れたというのだ。  その上、最後の一点が城島のナイスアシスタントで入った点らしい。 (松蔭高校のサッカー部がかわいそうだなあ・・・。)  ジンクスを打破するためにクレームをつけたのに、一点も入れられずに終了するなんて哀れ過ぎる。  新見さんからメールでその情報を知った俺は、苦笑しかできなかった。  一番グサッと来たのが最後の一文。 『クレームをつける前に、自分たちの実力を把握しろって感じ!本当、いい迷惑だわよ。』 「そこまで言いますかい!」  さすが北條さんの従姉弟。  言い方も似ていれば、文章の書き方もそっくりだ。  笑えない。  こうしてサッカー部のトラブル?以外は無事に終了した。  自宅に帰ると律兄貴たちが慰労会を開いてくれたけど、まだ明日もあることをすっかりと忘れている気がする。  しかも一般公開日には、翠嵐学園と松蔭高校の生徒会OBとOGが襲撃すると聞いて俺は思わず『来なくていい!』と怒ってしまった。  確実にいちゃもんを付けられるし、説教を受けるに違いないからだ。  もう結城さんだけで十分だよ。  ドッと疲れが一気に襲撃してくれたおかげで、その夜はぐっすりと眠ることができたけど・・・。  ああ、一般公開日がすっごく憂鬱だ。  そして翌日の一般公開日。  俺は朝から松蔭高校へと向かっていた。  軽いミーティングは結城さんの一言で却下され、即座に向かえ!との命令で俺は電車に乗っていた。  後のメンバーは自分たちのクラスのミーティングを済ませてから来ることになっている。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!