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第四章 蒼い飛蝗
謎の小鬼をボコボコにしたあと、アザエル一行は近くの村のやって来た。
「とりあえず………飯だな。どっか探すか。」
アザエルはそう言うと、近くの飲食店に入っていった。
その店は、日本でいうところのラーメン屋であった。アザエルはソグリネの金目のものは全部持ってきたので、特に困らなかった。
「叔父さん。塩で八だま。」
信じられない量を頼むアザエル。それを聞いてたまげている店主だが、彼の驚きはこれでは終わらなかった。その直後にネフィリムは、
「17たまください。」
我々の考えのつかない量を注文した。ちなみにハルベルトは1、5たまにした。
楽しい食事をしていたが、あることを切っ掛けにそれはぶち壊しとなった。
「おい!あんた、服にかかったじゃねぇか!どうすんだよ!?」
ボロボロの服を着た青年が、店員に怒鳴り付けている。どうやらスープを溢したらしい。普通ならこれに顔を出す者はいない。だが、それではこの話を作者は書かない。そして皆さんも読んでいない。
そう、アザエルが割って入ったのだ。
「うるさいなぁ、折角の飯が不味くなる。周りのことも考えろ!」
威圧的な口調で言うアザエル。
「なんだとこの野郎!」
男はアザエルに向き合った。
「こんなところでうるさくすんな。嫌なら表に出ろ。俺があんたの気がすむまで相手をする。」
男は、上等だと言って外に出ていった。
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