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第三章 悪魔
その夜、ゆっくりとくつろいでいたアザエルとネフィリムだったが、ふたりを物陰から見つめているやからがいた。
「あいつらをホッタラカシテオクとあとあとメンドウダ。殺してしまうか、」
かたことで喋る、鎧の男たちであった。
「お止めなさい、それは創世神の志を踏みにじることですよ!?」
いつぞやの翼の男がやって来た。
「お前か、自分が殺そうとしているやつの志を尊重するとはな、」
鎧の男は、皮肉っぽく言った。
「私が嫌いなのは神であり、神の考え方ではありません。あの二人は我々の味方につけば、とても心強い存在です。今は手を引きなさい。」
翼の男は戦う姿勢をとる。
「お前と戦っても勝ち目はない、ここは引くとしよう。」
鎧の男たちは去っていった。
「………。魔王様、一刻も早くお帰りください。」
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