始まり

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いろいろな手続きが終わり、閉鎖病棟へ案内された。 閉ざされた扉。なんだか懐かしい感じがした。 病棟に入ると異様な雰囲気。完全に堕ちている私には回りの景色が見えてなかった。 407号室。 ここが私の部屋になった。 ベットと小さいタンスが一つ。 カーテンが無かった。 旦那が荷物を持ってくる間、ずっと窓の外を見ていた。 入院したのが夜だったので窓には、反射した自分の姿が映っていた。 その時の私は、なにもかもが嫌になっていた。
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