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でも、それは事故のせいで記憶が混乱していただけで……
「見たくないのに……生きたくないのに……どうして!」
「楓くん、落ち着いて!鎮静剤用意して」
傷だらけの体で泣き暴れる楓は幾度となく鎮静剤、精神安定剤が投与されて……それほどまでに傷つけてしまったのだと、後悔し続けるしかなかった
何もできない自分に、ただ苛立つ僕とは違い仁志は楓に自らの想いを伝え続けていた
僕らを見て興奮し、錯乱する楓に医師からは面会を控えるようにと告げられた時もあった。それでも仁志は楓の元に通い、リハビリを手伝っていた
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