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二人の時間に何があったのか僕は知らない。
でも確実に楓が変わった。
僕にも自然と笑いかけてくれ、いつしか昔の仲の良かった兄弟に戻れていた。
すべては僕の歪んだ愛から始まったこの悲しい時間は、いま仁志の楓を想う愛と、楓の僕らを赦すという深い愛によって穏やかな日々へと変化していくのだろう……。
楓を支え愛しげに見つめる仁志、仁志へと向ける楓の優しい眼差し。
二人の後ろをゆっくり歩き、僕はこの愛の形がずっと壊れることのないように見守っていこうと誓った……。
END
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