4月6日 1時30分

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ふと…昔の事を思い出した。 11年前、私は家族を替えた。小さい頃から、私は愛されてないんじゃないかって、ずっと思ってた。 何故?お姉ちゃんばかりと話すの?何故?弟は大事にされるの?何故?妹には甘いの? 何故…? ねぇ、私はお姉ちゃんの付属品?何でいつも比べるの? 私は男に生まれなかったから、跡取りにはなれないから…本当はいらないんでしょ? 妹みたいに、末っ子じゃないから、かわいくもないんでしょ? 居場所がなかった。 一人っ子になれば、愛情を独り占め出来るんじゃないかと…。 養女になりたいって言ったら、父や母はどうするだろう…?もし、本当に私が大事だったら、手放したりしないだろうって…11才の私は考えた。 でも、 両親は私を手放した。 やっぱりね…私、余分だったんだ。 それから、私の中には暗い暗い闇が出来た。 暗い暗い闇。 引きずり込まれそうな、真っ暗な…果てしない闇。 それから、 必死で頑張った。 ただひたすら、走り続けた。闇を見ないように。誰かに認めてもらえるように…誰かに必要としてもらえるように…誰かに愛してもらえるように… でも、つまずいて… 気がついたら、隣りには誰もいなかった。 大丈夫だよ。って言って起こしてくれる人なんかいやしなかった。 閉塞感…暗い暗い闇。 何がいけなかった? 何をすればいい? 何が足りないの? 闇が迫ってくる。
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