夢の国から来た少年
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「お兄ちゃん……」 その時、俺の耳に少女のささやく声が聞こえてきた。 「お兄ちゃん!起きて!!」 その少女の声は次第に大きくなり、俺の頭の中に響き渡った。 俺は仕方なく薄目を開ける。 ベッドの横にはランドセルを背負った少女がイライラとした表情を全面に押し出して立っていた。 「なんだよ、遥……朝っぱらから」
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