1394人が本棚に入れています
本棚に追加
「いや、そうなんだって。なのに、お前が俺ン家に用がある?…ハッ、バカじゃねえの?」
少女への鬱憤が爆発しそうになりながら続ける。
「お前は、初対面の人間の家に用があるのか?なんだ?忘れ物でもしたのかよ!」
挑発的に少女に向かってそう放つ。
すると、「そうよ。」と、少女は即答してきたのだった。
「…は?!」
「忘れ物よ。アナタの家に置いてきたのよ。」
「……」
コイツ、マジで頭大丈夫か?
…いや、待て。落ち着いて、今までの事を現実的にまとめてみよう。
1、 俺はコイツとは初対面。だが、コイツ曰く、俺とは知り合いらしい。
2、 当然、初対面な訳で、コイツの名前は知らない。だが、向こうは、俺に確認してきはしたが、知っていた。
3、 上の二つからも言える通り、先ずコイツが家に忘れ物なんてするはずがない。しかし、コイツは忘れ物をしているという。
4、 なんで、さっきシンはビビっていたんだ?
以上のことを踏まえて考えると、コイツが言ってる事は嘘だとしか思えない。
最初のコメントを投稿しよう!