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それより、この人形全然壊れたりしてないのに、なんで捨てられてたんだ?
なんか…変に泥だらけだし。
……とりあえず、綺麗にしてから買い物行こうかな。
「よし、これで綺麗になった」
人形の服が少し破れていたので、直してあげた。それから、顔の汚れもしっかり取り、ボサボサだった髪の毛もちゃんと梳かしてあげた。
言っていなかったが、俺の特技は家事全般だ。
だからと言って、女子にモテたり、それで食っていける訳じゃあない。だから何だって話なんだが…。
「…綺麗になったし、買い物いこ。」
満足感を少しだけ抱きながら、人形をテーブルの上に置いて、買い物に向かった。
「ただいまー」
靴を脱ぎ、台所に買い物袋を置く。
「…あれ?」
あ、皆さんどうも。買い物から帰った主人公です。
買い物から帰ってきて早速なんですが事件です。
テーブルの上に置いていたはずの人形が何故かありません。
…と、思いきや、何故か部屋の隅の方に居ました。
「……」
「…よし、あまり深く考えないようにしよう。」
そして、隅にいた人形をテーブルの上に再度置いた。
それから暫く荷物を整理したり、晩御飯を食べたりしながら過ごし、11時をまわった頃に床に就いた。
「んじゃ、人形よ。俺は寝る。だからと言って決して俺の寝込みを襲ったりしようと思うなよ?俺には人形とする趣味なんてないからな!はっはっはっww………って、何やってんだろ。…早く寝よ。」
電気を消し、ベッドに潜り込んだ。それからすぐに意識が薄らいでいった。
……クス…クス…
…クスクス……フフフ……
なんだろう…。さっきから笑い声が聞こえてくる…。
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