2人が本棚に入れています
本棚に追加
私は固いベッドの上で目を覚ました。
時間は全く解らない。
自分の部屋らしい此処はとても質素で、ほとんど何も置いていなかった。
食事もろくに取らないまま、軽く身支度を済ませ徐に外へでていった。
周りには古く寂れたビルが幾重にも折り重なるように佇んでいた。
屋台の様な店も幾つかある。活気には溢れているが私の耳には何も聴こえない。
何となく暗い今は夜だろうか?
体は何かに引きつけられる様に足が勝手に動く。脳は空っぽになったのではないか、というほどに何も考えられない。
私は何処へ向かっているんだろう?
しばらくふらふらと歩いていたら足が一ヶ所でピタッと止まった。
何かの目の前に居る。白い布がテントの様に張ってある不思議な道。何だかは皆目見当もつかない。
まだ奥まで道が続いてる。すぐ曲がり角があって分からない。
.
最初のコメントを投稿しよう!