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まぁあいつならなんとかするだろう。細かい事は気にせず、仕事に行く事にした。
命懸けの……な。
玄関先でオレは深呼吸する。今日も無事に帰れるように、と祈りを込めながら。
「よし……行くか!『セパレタル・ティゾーン』!!」
オレはそう唱え、ブラックホールのような物体を出した。
この「セパレタル・ティゾーン」は、空間転移魔法だ。分かりやすく言うと、「ル○ラ」とか「そらをとぶ」とかかな。実際には空は飛ばず、吸い込まれるようにしてその物体に入り、その直後、目的地に着いているという寸法だ。
オレが向かったのは、宇宙のどこかにある「魔星」という星。地球とほぼ同じ環境だが、こちらの方が自然が多く、魔法も実在している。当然、ゲームとかで出て来るような怪物とかがいる訳だ。
仕事の内容のほとんどがその怪物を退治する事。オレは、この命のやり取りに勝って生きてきた。これまでも、これからも。
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