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僕はこの本を読んで、自分が今
までローマに対して抱いていた、
またこの本を読むことによって生
まれた疑問の解決への道しるべを
作ってもらったように感じた。
僕がこの本を読む前から思って
いた疑問の一つ目は、ローマの平
和(パクス・ロマーナ)とは何で
あったか、ということである。僕
は今までその言葉の意味を「当時
のローマの人々は誰もが平和を望
んでいた。」などというように抽象
的にしか考えていなかった。しか
し、作者はおおかたこのように説
いている。「平和は誰もが望んで
いると思っているだろうが、誰も
が望んでいるならば戦争は起こら
ない。また、ローマは防衛に適し
た地域までの制覇は完了したので
、以後は平和を国家政策とした。」
このように、ローマの平和とは、
国の外部からの攻撃よりも内部か
らの崩壊を防いでいた時代なのだ
と知った。
二つ目の疑問は、パンとサーカ
ス(見せ物)とは何であったのか
ということだ。僕は、
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