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も軍事面でも栄華をほこっていた
はずなのに何故崩壊したのか。こ
の質問に対し、筆者は『ローマ帝
国衰亡史』の著者のエドワード・
ギボンの言葉を借りて次のように
言っている。「ローマの衰退は、並
はずれて偉大な文明のたどり着く
先として、ごく自然で不可避な結
果であった。(中略)……ゆえに
人工によるこの大建造物をささえ
ていた各部分が、時代か状況かに
よってゆらぎはじめるや、見事な
大建築は、自らの重量によって崩
壊したのである。ローマの滅亡は
、それゆえに、単純な要因によっ
てであり、不可避であったのだ。
だから、なぜあれほども長期にわ
たって存続できたのかについて問
うべきなのである。」と。つまり
、栄華の頂点まで登りつめたロー
マにとって残っていた道は滅亡ま
で下降していくことしかなかった
ということである。また、筆者は
次のようにも言っている。「ローマ
滅亡の要因は、それを口にする歴
史家の数ほどある、といわ
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