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れるように、一つであるとは誰も
考えていません。とはいえ、その
中で最も支配的であった考えは、
堕落する一方のローマを清新なキ
リスト教が救おうとしたが、時す
でに遅しで、堕落の度合いがより
強かった西ローマ帝国は滅亡した
。というものであったと思います
。これが私には、どうにも納得が
いかないのです。(中略)……私
の想像では、所詮はローマ人の気
力の衰えに帰すのではないかと思
う。(中略)……ローマが何故滅
亡したのか、に答えるには、ロー
マ人は何故、いつ、何が原因で自
信を喪失してしまったのか、に答
えればよいとさえ考えはじめてい
るのです。」と。しかし、この本の
中では、その答えは書かれていな
い。
また、この本を読んでいてふと
思ったのは筆者の話しの中には、「
もし○○であったら」という言葉
が多いということだ。僕は今まで
は、歴史とは過去に起こったこと
であるので「イフ(もし○○なら
)」という考え方は有
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