プロローグ

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…中には便箋が1枚。その文面を読んで男は息を呑んだ。 『生きていくのに疲れました。 自殺なんて、卑怯な逃げ道かもしれないけど、 どうかわかってください。 先立つ不幸をお許しください。』 ――― 遺書だった。  しかし何故か直筆ではなく、パソコンで打たれていた。それにこの自殺者の名前もない。どういう事だ…  男にとって重要な事は、この遺書がいつここに落とされたかという事だった。では、いつ…?
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