第2話

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「香鈴ー!!帰るぞー」 「待ってよー大ちゃん!!」 部活が終わり、制服に着替えると大ちゃんが待ってる駐車場へと向かった。 「勝希がまだだから、車乗って待ってな。」 「ほーい!!大ちゃんも一緒に乗ってよーよ!!ぁたし助手席~♪」 「たく…;仕方ねーな^^」 そう言って、ふたりで車に乗り込んだ。 「あ、大ちゃん。愁ちゃんはー?」 「知らね。」 「えー連絡してあげないのー!?」 「ヤだよ。めんどくせぇ。」 大ちゃんと愁ちゃんは、昔っから犬猿の仲。 醤油を取るとらないだの、テレビ番組の取り合いだの、くだらないことで揉めるどうしようもない兄弟。 「もー!!しょーがないなー!!大ちゃん電話貸して!!」 「なんでだよ。」 「ぁたし携帯、今持ってないもん!!ぁたしが愁ちゃんに電話する!!」 「はぁ…ほらよ。」 大ちゃんに携帯を借りて、愁ちゃんに電話をかける。 『なんの用だよ!!兄貴!!』 「…もしもし?愁ちゃん?ぁたし。」 『えっ!?香鈴!?ごめっ!!』 「ぅうん!!あのね!愁ちゃん、今日は大ちゃんもゆーちゃんも帰って来てるから、早く帰っておいでだって!」 『そっか!!わかった!!』 大ちゃんの携帯からかけていたから、愁ちゃんは第一声が怒鳴り声だった。 「愁ちゃん。早く帰ってこれる?部活、大丈夫?」 『おぅ!!終わったらソッコーで帰る!』 「そっか!!」と言おうとしたら、大ちゃんが電話をとった。 「帰って来なくっていいぞ。お前は、練習でもしてろ。」 『は!?兄貴!?っざけんな!!』 ブチッ… また勝手に電話切って…; 「また大ちゃんは…;」 「いーんだよ!愁斗なんて。」 「仲良くしなきゃダメだよー!!」 「いーだろ?香鈴と勝希と姉ちゃんと仲良くやってんだから。」 確かに、ゆーちゃんやあたしや勝希には優しい大ちゃん。 「つーちゃんは!?」 「翼姫?翼姫は別にどーでも。」 えー…; ,
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