第2話

5/11
前へ
/146ページ
次へ
ゆーちゃんが、ぁたしと南雄を見てそう言った。 「ぁたしが南雄の事好きだから、南雄もぁたしの事好きなんだよねー!!」 「ねーっ!!」 「みたいね。だって、涼パパに抱っこされてる時と、南雄の顔が違うもの!!」 そう言うと、大ちゃんが「父さん知ったら、すげー落ち込むな!!」と笑って言った。 「ただいまー。」 「ままーただいまー!!らんねー!!おーちゃんにじゅーすかってもらったのー!!」 「あら!!よかったね!!」 懍ちゃんとパパが帰って来た。 懍ちゃんは、パパの事をおーちゃん。 ママの事をあーちゃんと呼ぶ。 「パパお帰りー!!懍ちゃんもお帰りー!!」 「おー香鈴。帰ってたのか!!」 「かりんちゃん!!らんともあそぼー!!」 「うん!じゃー懍ちゃんも一緒に遊ぼう!!」 懍ちゃんがパパのとこから、あたしの方へ向かって走って来て、あたしの背中に飛び付いた。 「懍ー!!おーちゃんと香鈴どっち好き?」 パパが、ぁたしの背中にくっついてる懍ちゃんに聞いた。 「なに聞いてんのよパパ;」 「えー?らんねーかりんちゃんすち!!」 「おーちゃんより??」 「うん!!」 あからさまに落ち込むパパ。 「懍ちゃん、“すち”じゃなくて“すき”ね?」 「うん!!すち!!」 「…」 うん。もういいや。 そこらへんは、ゆーちゃんに任せる。 「あ、南雄。指、ちゅっちゅしちゃだめよー。」 「やーあ!!」 「だーめ!ゆーちゃん!!南雄、お腹すいてるみたい!!」 「はぃはぃ!!南雄おいで!!まんまあるよ!!」 「まんま!!」 ゆーちゃんの方を向かせて立たせると、南雄はトテトテと歩いてゆーちゃん所に向かった。 あまり歩かないで、すぐ抱っこを求める南雄が歩いてる… まんま恐るべし… ,
/146ページ

最初のコメントを投稿しよう!

317人が本棚に入れています
本棚に追加