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「てめぇ!!おいコラ!!表出ろや!!」
「バカかてめぇは!!もう出てんだよ!!」
「~ッ!!だから俺はお前が嫌いなんだよ!!大晴!!」
「そら良かった!!俺だってお前の事嫌いだからな!!」
「お前に言われたくねーよ!!」
「こっちのセリフだっつの!!」
「いい加減にしなさい!!」
教室の入口あたりで揉める二人を怒鳴る。
一瞬にして黙る。
びっくりして、二人とも目を丸くしながらぁたしを見た。
「まったく!!どうしてぁんた達はいつもそうなのよ!?」
「「…」」
「いい加減、回りの迷惑を考えなさい!!」
「「す、すいません…」」
「わかればよろしい!!」
二人を静かにさせて、いずみんにもらった封筒からチケットを出して見る。
「いずみん、ありがとう!!大晴、この試合は愁ちゃんと見に行くの!!」
「愁兄ちゃんと?」
「そ!!」
もめると面倒だから、全部説明する。
まったく…;
鳴沢家で、ぁたしと愁ちゃんは鹿島ファン。
大ちやんは当然、広島の選手だから広島を応援。
パパは元浦和レッズの選手。
でも、今は大晴のお父さんとサッカー協会の方のスタッフとして、各地でボランティアのサッカースクールをしたりしてる。
「つか、香鈴。お前、チケットくらい自分の親父に頼めよ。」
「やだよ!!パパに頼むと面倒な事になるんだもん!!」
「「面倒な事?」」
そう…
娘に対して、異常な過保護なパパは、
絶対に一緒に行く!!とか言い出す。
パパと行くと、絶対VIPな席に案内されちゃうんだもん!!
「そういう事な。俺も親父と行くとそうなる。遥太もそうだろ?」
「俺、サッカー見に行かねーもん。」
「ま、そういう訳なの!!」
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