第3話

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「てめぇ!!おいコラ!!表出ろや!!」 「バカかてめぇは!!もう出てんだよ!!」 「~ッ!!だから俺はお前が嫌いなんだよ!!大晴!!」 「そら良かった!!俺だってお前の事嫌いだからな!!」 「お前に言われたくねーよ!!」 「こっちのセリフだっつの!!」 「いい加減にしなさい!!」 教室の入口あたりで揉める二人を怒鳴る。 一瞬にして黙る。 びっくりして、二人とも目を丸くしながらぁたしを見た。 「まったく!!どうしてぁんた達はいつもそうなのよ!?」 「「…」」 「いい加減、回りの迷惑を考えなさい!!」 「「す、すいません…」」 「わかればよろしい!!」 二人を静かにさせて、いずみんにもらった封筒からチケットを出して見る。 「いずみん、ありがとう!!大晴、この試合は愁ちゃんと見に行くの!!」 「愁兄ちゃんと?」 「そ!!」 もめると面倒だから、全部説明する。 まったく…; 鳴沢家で、ぁたしと愁ちゃんは鹿島ファン。 大ちやんは当然、広島の選手だから広島を応援。 パパは元浦和レッズの選手。 でも、今は大晴のお父さんとサッカー協会の方のスタッフとして、各地でボランティアのサッカースクールをしたりしてる。 「つか、香鈴。お前、チケットくらい自分の親父に頼めよ。」 「やだよ!!パパに頼むと面倒な事になるんだもん!!」 「「面倒な事?」」 そう… 娘に対して、異常な過保護なパパは、 絶対に一緒に行く!!とか言い出す。 パパと行くと、絶対VIPな席に案内されちゃうんだもん!! 「そういう事な。俺も親父と行くとそうなる。遥太もそうだろ?」 「俺、サッカー見に行かねーもん。」 「ま、そういう訳なの!!」 ,
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