317人が本棚に入れています
本棚に追加
「これで今日の部活を終わりにしまーす!!お疲れ様~!!」
一応部長である、ぁたしの掛け声で、放課後の部活が終わりになる。
「香鈴~!!教室に着替えに行こー!!」
「うん!!」
うちの中学には部室がないから、教室でジャージに着替えてから部活に行く。
「あ゛ー疲れた…香鈴、スマッシュの球出し、きわどいとこに出しすぎ!!」
「えーそう??」
「そう!ボレーもスマッシュも球出し、ぁたしん時だけ厳しいでしょ!?」
「だって、涼ちゃん他のみんなよりレベル上だからさ~♪」
部長のぁたしは後衛。
副部長の涼ちゃんは前衛。
「おつか、れ!!」
ぐぃっ!!
「う゛ぇ!!」
涼ちゃんとそんな話をしながら歩いていると、後ろから“ぐぃっ”と頭を押されて変な声が出た。
「~ッ!!大晴ッ!!」
「なんだよ?」
「なんだよじゃないでしょ!!痛いってば!!」
なんなのよ!!こいつ!!
いつもいつも…!!
「大ちゃんに言い付けるからね!!パパにも!!愁ちゃんにも!!」
「げ!!それ無理!!」
「言わないわよ!!今、大ちゃんと喧嘩中なの!!」
「は??珍しいな??」
大晴にとって大ちゃんは、恐るべき存在らしい…
「ってか、その前に言うことがあるでしょ!!」
「??」
すっとぼける大晴。
このやろー!!
「そうだぞ大晴!!お前、今のは鳴沢かわいそうだぞ!!」
「え、内田くんっ!!///」
「疾人…ったく、本当にお前は王子様タイプだよな。」
後ろから大晴の肩に腕をまわして来たのは内田くんだった。
,
最初のコメントを投稿しよう!