5人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
会場変更。学校の校庭。
でも――オレは・・・。
「ゴメン!!!オレ、ちょっと用事思い出した!!」
走る。あの公園まで。冬矢の居る公園まで。
「冬矢!!!」
冬矢は吃驚した顔でオレを見てたっけ。
「遊ぼう!!!靴飛ばししよう!!!!!!!!!」
オレの誘いに冬矢は困った顔で答えた。
「ボクをからかってるの?こんな足じゃ――」
冬矢が言い終わるのを待たずに言葉をぶつけたんだ。
「出来る!!!!!!!!!やろう!!!!!!!!!」
オレは半ば強引に冬矢の車椅子を動かし、公園のブランコまで連れて行った。
「出来る。この会場なら、冬矢も出来るんだ!必殺技だぜ!」
「でも・・・」
冬矢は下を向く。
冬矢が履いているのはサンダルのようなツッカケだった。
「これじゃ、靴飛ばしじゃないよね・・・」
哀しく笑う冬矢。
最初のコメントを投稿しよう!