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恐怖に怯える君は後退りして、洞穴から逃げようとするだろう。
震える足は一歩も前へ進まない。
もう…手遅れだね。
足を踏み入れたなら、もう現実へは戻れない。
観念して、彼らのひそひそ話に耳を傾けてごらん。
子鬼は水晶みたいに瞳を輝かせて、鼠との会話に夢中になっているよ。
君の躰は『透明になる魔法の布』で隠されているから、気付かれる心配はない。
さて…。
僕も君の隣に座って、秘密の話を聞こうじゃないか。
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