―Prologue―

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 だから自分自身としては、そう特異な生き方をしているつもりもないのだが、やはり頭から規律を守る事しか考えられないアンダーテイカーなどには、少し奇異なものに映るらしい。  だからこそ嫌という程突っかかってくるのだろうが、自分がそうだからといって、他人もそうだとは限らないし、まして世の中の全員が同じ考えの持ち主とか、それこそ気持ち悪いだろうと考えている。  まぁそれでも、周りからの目など全く気にしないオフィーリアにとっては、それがどうしたという視線なのだが、同じく従兄弟の、しかも変わった性格であるシャークからも「変わっている」と言われるのだから、やはりオフィーリアは“蒼”の一族の“昏きもの”としては、変わった考えの持ち主であるのだろう。  ーーとにかく、ヴァイス署陰契課に所属する刑事、今は課長代理として日々を生きるオフィーリア=コーラルブルーとは、そういう性質を持つ“昏きもの”なのである。
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