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活字に意識が寄り添うには
窓際でなければ 叶わない
それも、擦れた人工ではなく
森林のカンバスでないと、
真に 理解し 得ない陥落がある。
…陥落
白シャツの袖は まだ
しっとりと湿り、
窓の外とは 何の兄弟でもない。
でも、 窓から見える深緑と
同じ雨で どちらも濡れてしまった。
そしてどちらも
乾ききる気配はない。
霧雨のベールの中では
きっと なにものも、
乾ききる夢は 叶わない
いわば これが
陥落かも知れない…。
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