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(特に話すことでもない、今は無視していいか…)
気にはなるが今の最優先は本。
さらにはラルダと言う都市がどの程度の距離にあるのかもわからない。余計な問題は増やしたくなかった。
アルトは「いや…特に理由はない」とラルダと黒い人物については語らなかった。
「とりあえず、アルトも復活したことだし明日、アイナちゃんの所に行ってみよう。
今日はもう遅いしね。」
外に目を向けて見れば、茜色の太陽がその姿を隠そうとしている。
アルトが起きた時間は行動を起こすには些か遅かったようだ。
「本の内容がわかれば、今よりずっと真実に近づけるんですよね?
そしたらこの呪いもきっとっ!」
ガッツポーズをして喜ぶサヤ…それは同じ異契者の呪いを受けているアルト、カナメ、クリアも同感といえば同感だった。
しかし…
(俺自身、呪いはあいつを殺すまでは持ち続けなければならない…
龍を殺す以外の解呪方法がわかった時は…)
その時は…
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