明暗

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次の日… カチャ…カチャ… 「ふぅ…この感覚も久しい感じだな」 朝早く起き、デスギア装備を着てアルトは一言漏らした。 ハンターにとっての二、三日は動きを鈍らせるのに十分過ぎる時間であり、さらには気の緩みなども発症して決断力を鈍らせる。 「さて…行くか」 愛刀である月影、紅空緑地を背負い部屋から出た。 朝早く起き、部屋から出た理由はただ一つ… 鈍った身体を元通りにするためだ。 狩りの際、ポジションは前衛…これは特に気を張らなければ一瞬で命が散る場所 通常の人よりも高い反射神経、速度や処理能力など行動一つを的確に判断しなければならない。 「手合わせ出来るハンターがいればいいんだが…そうタイミングよくいるわけもないしな、サヤの腕がもう少し上がったら誘うか」 色々考えが浮かぶ中、練習場へと足を進めた。
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