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少年はパトカーに乗せらて警察署へ連れていかれる。
パトカーに乗った時にあれだけ捕まる覚悟があったのに動き出すパトカーで少年は大きな不安と罪悪感に襲われていた。
でも自分はまだ小学生だし万引きぐらいだから少年院とかに行く事は無く、親や学校で怒られる程度で済むだろうと言う考えがその恐怖感を少し和らげていた。
あっという間にパトカーは警察署に着いた。
始めて入る警察署で少年の不安な気持ちが余計に強まっていった。
『車から降りて付いてきて』
無愛想な警官からはその一言だけだった。
そしてドラマで観た事のあるような小さな個室に入れられる。
パトカーに一緒に乗っていた警官は何処かへ行ってしまい再び個室でひとりになる。
不安や恐怖、そして後悔などから少年は自然に震えていた。
手のひらからは嫌な汗な出ているのが分かった。
少年には捕まる目的があった。
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