復讐

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「まぁもう40年近くも昔のことだけどな。まぁそれ以来不良どもをここから見て来たんだよ」 「そうなんすかぁ」 「で、ギャングがいなくなったのがなんかしたんすか?」  そうなのだ。確かにみゆきのマスターが元不良なのも驚きだが、今は恒さんが来た本当の理由のが重要だ。 「それなんだけどよ、どうも黒ギャンの様子がおかしいみたいなんだ。そこで新しい玄武会の会長のお前に情報収集を頼みてぇんだ」 「また黒っすか?この前の仕返しでも考えてるんすかね?でもまぁ源次、会長としての初仕事だな」 「おう。恒さん、わかりました。今から行ってきます」 「玄武会のメンツは今までとかわらねぇから連れて行け。調べたらすぐに狩人まで来いな。まぁなんかあったら連絡しろ?」 「わかりました。つうことで悪いな、飲みはまた今度ってことで」 「喧嘩になったら大輝も初仕事になるな」 「そしたらしっかりやりますよ?」 「じゃ、お先です」  源次は仲間に電話をかけながらみゆきから出ていった。 「真希ちゃんもごめんな?ちょっと源次貸しといてくれ」 「あ、いえぜんぜんいいですよ」  突然話しかけられて真希は少し驚いたようだったが笑顔で答えた。 「じゃあ俺ももう行くから。ここに金置いとくよ」  そう言って千円札をテーブルに置いて恒さんもみゆきを出た。
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