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「ギャング入りたいやつがジーンズは履かねぇだろ」
ってことは俺は薫さんの目に停まっていたってことなんだろうか。会ったのは初めて行った神社でのタイマンの時だけ。あの時からなんだろうか。いきなりの出来事に俺は息が詰まってしまった。
「こ、今後はBLASTの一員として白にかえます」
「おぅ頼むぞ?」
薫さんは話ている間ずっと笑っていた。
「いちおこいつら紹介しとくな?こいつが副の稲村恒」
そう言うと薫さんはその場にいた幹部連の紹介をしてくれた。
「で、こっちのが兄いの村瀬新一。それからそっちのも兄いの加藤俊輔。あと朱雀会会長の井上優太と白虎会会長の藤沢直樹。あと雅彦、貴彦の2人を含めた8人がいちお幹部ってことになってっから」
どの人たちも怖いというより優しい感じだった。
「わかりました。これからよろしくお願いします」
俺たちは幹部連に頭をさげて狩人を出た。
「なぁ、兄いってなんだ?」
外に出ると俺は早速疑問に思っていたことを聞いてみた。
「そうだなぁ、青龍会、朱雀会、白虎会、玄武会の4つを合わせて四方会っつぅんだけどさ、その四方会のそれぞれの会長から次期ヘッドと副ヘッドを決めんだよ」
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