956人が本棚に入れています
本棚に追加
「で?」
「でもそうすっと2人余っちまうだろ?それは不公平だからってことで副ヘッドの下で四方会の上に兄いって立場を作ったんだとよ」
「その兄いって何してんの?」
「なんでも四方会を2つずつ管理してるって話だぜ?規則違反しねぇように」
「規則なんてあんのか?」
「お前なぁ」
源次は俺の質問攻めにうんざりのようだった。
「入りてぇなら少しは自分で調べろよ」
「だから今調べてんだろ?」
「うっせ」
辺りはもう薄暗くなり始めていた。
「ついでだからスウェット買ってかね?」
今日からBLAST青龍会の一員なのだから、少しでも早く白いスウェットを着たかったのだ。
「じゃあロッキーよってくか」
俺たちは薄暗い街の中を明るい気持ちで抜け、唯一のB系ショップで憧れの白いスウェットを買込んだ。そして急いで公衆トイレに駆け込み、その真新しい服に袖を通した。着替えた俺たちは、自分たちが少しデカくなったような気がしていた。
最初のコメントを投稿しよう!