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「こんちはぁっす」
俺たちは頭をさげた。やはり、幹部連を前にすると緊張する。
「お、来たな?」
薫さんは今日も相変わらずの笑顔だった。緊張の中にあってもなぜか少し癒された。
「今日は四方会でそれぞれの会議あるからお前らも出ろやな」
貴彦さんが時計に目をやりながら言った。会議とはいったいなにをやるんだろうか。俺は全く想像することができなかった。
「その会議は何時からあるんすか?」
源次は会議に参加できることを楽しんでいるようだった。
「もう始まる。これから行くところさ」
「じゃぁ俺ら行くんでお先っす」
薫さんに挨拶をして四方会の4人の会長が立ち上がった。
「おう。終わったら報告な?」
「はい。じゃ大輝は俺に着いて来いな」
「源次は俺な」
狩人を出て行く貴彦さんと雅彦さんにそれぞれそう言われ、俺たちも残っている薫さんたちに頭をさげて、4人の会長の後を追った。会議はそれぞれ全く別の場所でやるようで、店の外で会長たちはバラバラになった。
「よし、こっからは別々だな。すっげぇ興奮してきたぜ」
「じゃ終わったらまた集合な?場所はメールすっから」
そう言って俺たちもそれぞれの会長の後を追った。
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