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この喫茶店には初めて入った。外ももう暗くなってきているせいで余計店内が暗く感じた。
「なんでマックじゃねぇの?」
俺は源次を見つけて向い側に座った。
「だってさっき入ったばっかだから恥ずかしくね?」
「って毎日行ってる時点ですでに恥ずかしくね?」
俺は注文を聞きに来たウェイトレスにブレンドを頼んだ。
「違うなぁ」
「何が違うんだよ」
俺の問いに源次はすぐには答えなかった。
「いやな、さっきここでめっさかわいいウェイトレス見つけたんだよ」
「マジで?すっげぇ見たいんだけど」
「そのうち来るって!で、どうだった?」
源次は会議のことを話したいようだった。
「青龍会って特攻隊なんだな?一番大切な役割だってよ?お前んとこの役割は?」
「玄武会は情報集めらしい。こっちのが重要じゃね?」
「はいはい。で、情報集めが仕事ならなんかおもしれぇ情報はねぇの?」
「おもしれぇかわかんねぇけど、会で名をあげれば会長になれっかもしれないらしいぜ?どうせなら目指さね?」
「マジでなれんの?そんなんやるしかなくいっしょ」
その時ちょうど珈琲が届いた。
「だよな?じゃぁ明日からマジでギャングやるか」
「っしゃあ!ぜってぇ会長になってやっから」
俺たちは夢に向かって動きだした。
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