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「えっと、いないですけど」
「マジっすか?」
隣りで源次が叫んだ。俺はかまわずさらに聞いた。
「え、今いくつなんすか?」
「えっと、今高1ですけど」
「マジっすか?」
今度は俺が叫んでしまった。絶対に年上だと思っていたのだ。
「じゃあタメじゃないっすかぁ。よかったら今度飲み行きません?」
俺は調子にのって聞いてしまった。言った後に俺はしまったと思った。それはさすがに無理だろう。さっき自分で嫌ってるタイプじゃないかと言ったばかりではないか。
「い、いいですよ」
「マジっすか?」
俺たちは2人同時に叫んでいた。
「え、じゃあいつにしますか?俺らいつでも暇なんすけど」
OKをもらって源次はがぜん前に押し出てきた。
「連絡とれたほうがいいんでケー番教えてもらっていいっすか?」
俺も負けじと前に出る。
「えっと…私、月水木土はバイトなので、それ以外の日なら大丈夫です…あと、今バイト中なんで続きは終わってからでもいいですか?」
「あ、ごめんね。じゃあ終わるまで待ってるから。また後でね」
「バイト頑張って」
「はい、ではまた後で」
俺たちは仕事に戻る真希ちゃんを手を振って見ていた。
「やべぇよ、予想外の展開じゃね?」
「まぁ俺の聞き方がうまかったから?」
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