若さ故の…

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「大輝さんは高校どこなんですか?」 「そういや俺もお前がどこ行ってるか知らねぇよ」  こう振られるのは薄々気付いてはいたができればスルーして欲しかった。 「いや、まぁ、その…どこでもいいんじゃん?」 「はぁ?言えよ。真希ちゃんだって気になるよねぇ?」 「はい、気になります」  真希ちゃんにそう言われると嫌われたくない俺は答えるしかなかった。 「ん…宝樺高校進学科…」  この高校は正直入るまで存在すら知らなかったようなとこだ、進学科であろうと何だろうと俺にとっては恥だった。 「あそこいい学校ですよね?校舎綺麗で。私も受けましたよ」 「あれ?そうなの?」  意外な共通点だった。 「私、昭和学園受かるかどうか微妙だったんです。だから宝樺高校の進学科も受けたんです」 「うわぁ、真希ちゃん落ちたら大輝と一緒だったの?受かってよかったね」 「うっせ。あれでしょ?俺いるって知ってたら昭和学園ワザと落ちたっしょ?」 「アハハハ!そうかもしれないですね」  俺の一言で真希ちゃんが笑ったので、俺は心の中で大きくガッツポーズをした。そして思った。笑ってる顔もやっぱりかわいい。 「じゃあいつ飲みに行く?」  ここでようやく源次が本題を切り出した。
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