デビュー

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「なんかあった?行ったほうがいいんじゃない?」 「ん?あぁごめんね?」 「これから喧嘩あるかもしんねぇんだって。俺、特攻隊だから今日喧嘩あるなら真っ先に行かなきゃいけねぇからさ、ごめんな」 「そうなの?もし行かなきゃいけないなら気をつけて?」 「ありがと。いつ始まるかわかんねぇから早く帰って今日は家にいろな」 「うん。わかった」  俺たち2人は喧嘩にそなえてここで真希ちゃんと別れた。 「とりあえず、どうする?」 「いつ始まっかわかんねぇからなぁ。お前情報集めにかりだされんじゃねぇの?」 「かもな。幹部連は今狩人で会議してるってよ?だから中ってわけにはいかねぇから、店の前で待ってっか」 「そうすっか」  俺たちは急いで狩人にむかった。真希ちゃんとカラオケに行けなかったのは残念だったが、初めて行く喧嘩に俺の胸は踊った。  俺たちは狩人の店の前の階段に座って薫さんたちが出てくるのを待った。 「テンションあがんな」 「今思ったけど大輝バイクねえじゃん?どうすんの?」 「すっかり忘れてた。まぁなんとかなるっしょ」  俺はチャリでだって真っ先に駆付けるつもりでいた。  その時、階段の上で話し声がした。見上げると幹部連が狩人から出てくるところだった。
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