デビュー

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「あ、こんちわっす」 「おう、居たのか?」 「あの、結局どうなったんすか?やっぱりやるんすか」  俺は喧嘩になるのかが気になってしかたなかった。 「あ?そだな、今決まってこれから司令出すとこだったんだけどよ。今から青龍は黒ギャンの溜り場に襲撃、それ以外は駅前公園集合ってことになった」 「わかりました」  幹部連のみなさんは自分達の会の会員を呼び出しながら公園へむかって行った。 「大輝、お前ここにいろ。今他のやつ呼び出すから」 「あ、わかりました」  貴彦さんに言われ、俺はここで待つことにした。 「じゃあ俺は公園向かうわ」 「おう、また終わったらどっかに集合な」 「あいよ。初めての喧嘩、暴れてこいよ」 「もち、任せろ」  源次も公園へと向かい、俺は1人になった。貴彦さんと2人きりの状況に、他のメンバーが集まるまで俺は緊張しっぱなしだった。  原チャのマフラーをはずした時のデカいんだがものすごく軽いエンジン音が駅前に何台も響いた。 「お、早いな」 「最初っからここにいたっすから」  青龍会のメンバーが続々と集まりはじめた。 「お前のBLASTでの初の喧嘩だな。派手に行こうや」  誠さんが俺の肩を軽く叩いた。 「はいっ」 「そういや、お前原チャねぇの?後ろ乗るか?」 「いいんすか?」    数分後、メンバーが全員集まり貴彦さんの合図で俺たち青龍会は走りだした。
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