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付き合ってるのだから当然のことだ。そのぶん俺は、今まで源次と飲みに行っていた時間が空き暇になって1人でウロウロするようになった。そんな時、たまたま彼女といる薫さんに出くわした。薫さんとは竹内の一件以来会っていなかった。
「こんちはっす」
「お、あれ?今日は1人か?」
「そうなんすよ。あいつデートなんで。薫さんもデートっすか?」
「まぁな。こいつ新入りで大輝」
薫さんは彼女に俺のことを紹介した。
「で、彼女の麻衣」
そして、俺に彼女を紹介してくれた。薫さんの彼女ははっきり言ってありえないくらい美人だった。
「彼女さん、めっちゃ美人さんじゃないっすか。やっぱ薫さんってすげぇっすね」
「だってよ?」
「ありがとう。でも薫は別に凄くないよ?はっきり言って頭悪いんだから」
「え、そうなんすか?」
「んなことねぇよ。っつうかお前1人なら飲みにでも行くか?」
「え、でも彼女さんいいんすか?」
「別に一緒に連れてくからいいよ。あ、どうせなら恒呼ぶか。ついでにあいつの彼女も」
「恒さんも彼女いるんすか?」
「あたりめぇだろ?ちょっと待てな」
あの無口な恒さんの彼女さんはいったいどんな人なのか想像がつかなかった。薫さんは恒さんに電話し、どうやら来るようだった。
「今から彼女連れて来るみてぇだから先行ってっか」
俺たちは近くの飲み屋に先に行ってることにした。
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