仲間入り

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「仲良くってのはどうゆうことですか?」  いまいち俺には理解ができなかった。 「いや、チームや年や位を越えて普通に飲み行ったりしようやってことさ」 「はぁ」  源次も煮えきらないようだ。一緒に飲みに行くためだけにあんな怖い思いをさせているのだろうか。 「薫はね、BLASTに入るまで友達がいなかったのよ。小学生の時にいじめられててね。BLASTに入って恒くんに会って初めて友達ができたの。でも未だにどっかで人を疑ってるの」 「いじめられてたんすか?」  どうやら源次も知らないレアな情報のようだ。今これほど強い薫さんがいじめられていたとは予想していなかった。 「うっせぇなぁ。このことぜってぇ誰にも言うなよ。言ったら殺すぞ」 「言わないっすよ」 「まぁ今なんだかんだ言って薫のワンマンチームだから信用できる奴をおいとかねぇと不良はわかんねぇからな」  どうやら薫さんと恒さんはチームに裏切りがおこらないように、ホントにチームのことを考えている者を探していたようだ。それを見分けるのがあの試験だったのだ。 「でもよく中西さんが協力してくれましたね?」 「お前知らないのかよ。中西さんはうちのOBだぞ」 「ホントっすか?」
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